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§ やはり言いたいことあり §

ホームページを立ち上げた頃ちょっと政治向きのことを書いたら友人からこういう文章はネットに載せない方がいいのではないかとたしなめられ消去したことがある。仕事柄もあるし確かにあまり偏った見解をみだりに垂れ流すのは好ましくはない。そう思ってその後は、差し障りのない、というと語弊があるがまあ言い換えても代わり映えしないが当たり障りのないことを書いてきた。
 がここへきてあまりに腹の立つことが多すぎる。が一点に絞ればいったいにこの国の政治家には人物がいなさ過ぎるということである。あの、人の目を見ないでぼそぼそと「・・・・・なんじゃないですか」とまるで他人事みたいに記者会見する宰相など、ひょっとするともっともっとましな人物が私のまわりには山ほどいる。なんであんな最低な人間がこの国の長でいるのかわからない。あの記者会見を見ていると虫唾が走る。”気持ち悪い〜”。
 道路特定財源の実にでたらめな使い方が次々暴露されているのに臆面もなくこの先10年のしばり予算を通す宰相とそれを止められない有象無象の人たち・・・。何やってんの?
 石橋湛山、三木武吉なんざーよかったね。後藤田正晴もいい政治家だった。3人とも存在感があった。浅沼稲次郎、野坂参三も骨があった。吉田茂とか鳩山一郎とか、池田勇人とか、みんなその時々は腹の立つ政治家だと思っていたけど、少なくとも腹は据わっていた。最近では小泉純一郎は悪政代官の見本みたいなものだけれど宰相としては近年の出色かもしれない。むろん政治の中身の話ではない。器の話である。小泉にはオペラや歌舞伎でよく出会う。なかなかの役者だと思う。小泉劇場とは言いえて妙。1億国民を観客にして長い芝居をしたものだ。小泉の悪政のつけは国民医療に如実に現れている。がしかし不思議と今の宰相に対するような不快な念は湧いてこない。

 今の政界に宰相にふさわしい人物がいるかと与野党の国会議員を見回してみた。
がやめた。役人支配のこの国の構造を根底から覆さない限り誰が政治のトップに立とうがこの国は決して変わることはないのだから。
 でもせめて記者会見でおれはこの国の長だぞと胸を張ってくれる様な人物だったら政治の中身には目をつぶっても誇りに思ってやれるかもしれないのだが、いやそういう問題じゃないですね(笑)。

 

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