レントゲンからわかること
     
当院のレントゲンはデジタルのため被曝量が1/8以下です 


 歯科の診療にとってレントゲン(X線)は正確な診断を得るための重要な情報源です。整形外科なども同様ですがいわゆる硬組織(骨とか歯など)の疾患を扱う分野では特にレントゲンは威力を発揮します。もちろん体のほかの領域の診断にとってもレントゲンは重要な役割を果たしますが、その特性からして血管とか尿管とか、また軟組織者からできている諸臓器には『造影剤』が必要になります。その点歯科領域ではそのまま撮影するだけでかなりの量の情報が得られます。    特に当院で導入しているデジタルレントゲンは少量の線量で多くの情報を得ることが出来ます 

 
口腔領域でX線写真でわかることは大きく分けて三つあります。          1 歯牙そのものの情報                                               直視では見えていない歯根についての情報(数、長さ、太さ、形態=曲がっているとか)・歯髄(神経)についての情報(形態、大きさ)・臼歯部=奥歯の歯根分岐部の位置、乳歯と永久歯の情報(位置関係、永久歯の成長状況)・そしてもちろん見えない部分のむし歯の確認や隣の歯の根との位置関係など。 また一定の治療後の確認(根の治療がきちんと出来たかなど)のための撮影も重要です。                                               

2 歯槽骨(歯を直接支えている骨)の情報                                   歯根膜腔=歯根と骨との間の空隙の厚さ・歯槽骨の病的吸収の状態・骨密度・慢性病巣の存在など。 また一定の歯周治療後の経過観察としての撮影も重要です。                                                      
3 歯牙と歯槽骨の関係                                               歯根周囲の骨の吸収状態、主として歯周病の診断として採用され、手術が必要か抜歯のケースかなどの決定に際しては不可欠な情報となります。また埋伏智歯 (骨に埋まっている親知らず)の状態の把握など。                                                                        
その他顎関節に関する情報、顎骨のシリアスな疾患(良性&悪性腫瘍)の発見に重要な役割を果たします。                                                    

定期健診などでは症状がまったくなくてもX線診断はぜひお受けになることをお薦めします。歯科医が直視で見つけられる口腔疾患はほんの一部に過ぎません。むしろ隠された部分の疾患(疾患が何もない、ということも含めて)についての情報を得てこそ『健診』であると思います。     

 
           大雪山(遠くトムラウシを望む)
 

調布市 竹内歯科医院 042-486-0381

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