歯科医院などで使う器具などの消毒レベル関する言葉。『目視できる湿性の血液・体液・排泄物などは感染性のあるものとして取り扱う』とする思想。EU諸国とは異なり、アメリカでは当初血液のみを対象として考えていましたが、後に血液・体液・排泄物を対象の範囲とし、スタンダード・プレコーションと呼ぶようになりました。カナダではルーティン・プラクティスという独自の呼称を持っています。日本語では「感染予防策」と呼ばれますが、「スタンダード・プレコーション」と表現して議論されることが多いようです。たとえば歯科医院で肝炎の患者さんに対してだけそれなりのレベルで消毒を行うのではなく来院するすべての患者さんが肝炎やエイズであるかもしれないという考えの下にそれらのレベルでの消毒を実施するとき「スタンダード・プレコーションの考えから消毒を実施している」と表現します。
当院ではこの考え方に基づいて消毒を実施しています。
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