■ 歯性上顎洞炎 ■

 歯性上顎洞炎について
 歯科領域での副鼻腔炎としてはほとんどが上顎洞炎です。歯に由来する上顎洞炎を歯性上顎洞炎と呼称しています。症状としては頬部の重み感、鼻づまり感などで鼻由来の上顎洞炎と大きな変わりはありません。
歯性上顎洞炎の主な原因は、上顎洞に近接する上顎歯(犬歯、第一大臼歯など)がう蝕などで失活し感染を受け、歯根膜炎を起こしている場合、あるいは重度の歯周病が根尖近くまで進行している場合などです。
またう蝕がなくても咬合性外傷などで歯牙が失活している場合にも根尖に炎症を生じさせることがあります。これらの炎症が上顎洞壁を透過して洞内に炎症を起こさせるのが歯性上顎洞炎です。
治療法は初期であれば抗生剤の投与、重篤な場合には外科的な根治処置を必要とする場合もあります。

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