■ プラークコントロール ■


 今やテレビのコマーシャルでも使われるようになった言葉です。ブラッシングや糖分制限などのさまざまな努力によってプラーク(歯垢)を歯面やポケット内部に付着させないようにすることを言います。プラークコントロールがよく出来ている、ということは歯垢の沈着が見られないことです。プラークコントロールの成績を記録するのにプラークチャートというものを使います。そして成績はパーセントで表します。右の図は当院で使っているプラークチャートです。
これは赤色色素液で歯垢染色法というものを行って、歯垢を選択的に染め出し、染まった箇所を記録して歯面全体との比較を行うものです。もちろんこの数値が限りなくゼロに近いのが理想的です。


(右図の場合歯周病に関与しない臼歯の咬む面は検査の対象としていません)


プラークコントロールの目的には歯周病の予防だけではなく、う蝕(むし歯)の予防や口臭の予防、審美性の改善などがあります。
 方法としては自然的方法(唾液や咀嚼による自浄作用)と日常のブラッシングや医師、歯科衛生士による機械的方法、もう一つは洗口剤などによる化学的方法があります。
 そのうちもっとも積極的で効果的な方法がブラッシングです。そしてこれに用いる用具としてはさまざまな形態の
通常歯ブラシ、歯間ブラシ、ポイントチップ、デンタルフロスなどがあります。その形態と用途については別のところで述べます。