プラーク 

口腔内細菌とその産生物とからなり、歯に付着し堆積します。歯垢(しこう)のことです。食渣(食べかす)は文字通り食べかすでありまだ細菌による作用を受けていないもので、歯に固着もしません。24〜48時間くらいで次第にプラークに変わります。ブラッシングは食べたら早いうちにする方が良いというのはそのためです。プラークが歯周病やう蝕(むし歯)の原因となることはご存知のとおりです。
プラーク1mg中には10の8乗もの細菌が存在し、そのうち約25%が生きている細菌です。


プラークは歯肉辺縁(歯と歯肉の境目)より歯冠側(すなわち目で見える範囲)に存在する歯肉縁上プラークと、歯肉辺縁よりポケット内部に付着する歯肉縁下プラークに分けられます。この両者を比較すると後者すなわちポケットの中に付着するプラークの方が組織に対する為害性は強く、酸素のないところで増殖する『嫌気性菌』が増加します。また歯肉縁下プラークは付着性プラークと非付着性プラークとに分けて論じられることがあり、歯根面に固着している付着性プラークよりは、ポケット内に浮遊している非付着性プラークの方が,たちが悪く病原性が大きいと言われています。プラークはうがいなどでは取り除くことが出来ず、ブラッシングや医師による歯冠研磨によってのみ取り除くことが出来るものです。