抗生物質(ペリオクリン)のポケット内注入療法
歯周病は感染症であって細菌と宿主である人との闘いです。したがって抗生物質を効果的に使うことは治癒または進行阻止につながる大切な療法です。
「SRP」というポケット内をきれいにする処置を行なった後に、抗生物質を注入する処置をLDDSと言います。一般的にはLDDSとしてはペリオクリン、ペリオフィールなどのテトラサイクリン系の抗生物質を使います。注入により4ミリ程のポケットなら底まで届きます。深いポケットになると60〜80%の深さに留まりますが、ポケット内で薬が徐々に溶け出すので、長時間の作用が期待できます。
抗生物質の注入療法はあくまでも医師や歯科衛生士によって的確に管理されたポケットに対してのみ有効であり、ブラッシングが不十分でポケット内にプラークが充満しているような状態で用いてもまったく効果はありません。
洗口のみでは縁上のプラークに対してしか効果はありません。
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