■ ミラノール洗口法 ■

 フッ素によるう蝕予防を目的とした家庭における洗口法の一つです。主として4〜15歳くらいの幼児、児童を対象としています。
 フッ化物製剤としてのミラノールはフッ化ナトリウム(NaF)を主成分とする顆粒剤で,分包された製剤と指定の溶解ビンがセットで販売され,歯科医院や薬局で購入できます。(当院でもお薦めしてます)
 ミラノールには1包1g(NaF 110mgを含む)と1.8g(NaF 198mgを含む)の2種類があります。どちらも指定の溶解ビンで200mlの水に溶かして洗口液を作ります。フッ化物イオン濃度は250ppmと450ppmになります。


 
まず保護者が1包を水に溶かし洗口液を作ります。1回に調製する洗口液の量や使用量によって異なりますが,多くは約3 週間から1カ月保管(冷暗所)することになります。1回分の洗口液は,大人が小コップに適量(5〜10ml)を注ぎます。
 実際にう蝕予防の効果を得るためには持続的長期間の応用が必要です。本人はもとより保護者が忍耐強く実施する努力をしましょう。