■ ミニマル・インターベンション ■


 ミニマル・インターベンション(Minimal Intervention)は『最小限の侵襲』と訳されます。
MIによるう蝕治療の原則は次の5項目が挙げられます。
1 初期のう蝕病変を再石灰化させる
2 う蝕原性細菌を減少させ、さらなる脱灰とう窩の拡大を防止する
3 必要最小限のう蝕除去と窩洞形成を行う
4 再修復よりも補修充填に力を入れる
5 術後の管理を徹底し二次う蝕を防止する

 要点は医師はたとえむし歯と診断しても、削る前にまず再石灰化が可能かどうかを見極め、可能と思ったらその方策をとること、口腔環境を細菌を減少させるような方向に変える努力をする、もし削るとしたら最小限にとどめ、予防的により多くの歯を削ることは差し控え、削らなくてもすむような充填方法や材料を選択し、充填物は作り直すのではなく可能なら補填するに留め、治療した個所から再びむし歯が生じないように管理をしよう、というのがMIの思想です。


 近年接着歯学が発達しそのための技術や材料がMIの方向に向いてきています。

 当院ではミニマル・インターベンションの思想を厳密に守って治療をし、皆さんにご満足頂いています。