頬粘膜をはじめ口唇、舌、歯肉、口腔底粘膜などに発現する”摩擦によって除去できない”白斑病変。下の写真は口唇に発現した白板症(同一写真)です。口腔粘膜疾患としては比較的頻度が高く、単発で生じることも、また写真のように広範囲に生じることもあります。表面は粗いもの、丘陵上のもの、乳頭状のもの、また境界が限局性のもの、びまん性のものなど様々な病態を示します。状態によっては前癌病変としての性格を持つものもあります。
疼痛などの自覚症状は少ないのが普通です。
治療は原因除去(不適合な補綴物の刺激によって生じたものなど)、切除、レーザー照射などがありますが、原因や病態によって多様です。
鑑別診断を要するものとしては、扁平苔癬やカンジダ症などがあります。
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