■ 糖尿病 ■

  『糖尿病』は歯周病と密接に関係があります。(『知っておきたい歯科の知識』参照) 今、日本では糖尿病患者が700万人以上いるといわれています。糖尿病は実は合併症が原因で死に至ることもある大変こわい代謝性の疾患ですが、合併症が現れるまではこれといった自覚症状がないのが特徴です。そのため油断して積極的に治療に取り組まず、結局重症化して症状が出た時には取り返しがつかなくなってしまうというケースが非常に多く見られます。すい臓から分泌されるインスリンの絶対的あるいは相対的な不足により発症します。                               


 糖尿病は日本糖尿病学会の診断基準によれば、早朝の空腹時(血漿)血糖値が126mg/dL以上が異なる日の検査で2回以上確認された場合あるいは75g経口糖負荷試験の2時間値が200mg/dL以上、またヘモグロビンA1Cが6.5%以上であれば糖尿病と診断されます。
 
典型的な症状は口渇、多飲、多尿、体重減少、全身の倦怠感。 
合併症としては糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、神経障害、動脈硬化があり、重症化するとケトアシドーシス、低血糖昏睡などが起こります。                

治療法
は食事療法および運動療法があり専門医の厳格な指導下での治療が必要です。