歯列接触癖(tooth
contacting habit =TCH)
TCHとは歯の機能時(咀嚼、会話、嚥下を合わせて加算しても接触時間は1日17.5分)以外の時間にも上下歯列を接触させる習癖のことをいいます。これがあると強い咬みしめを行なわなくても、歯が接触しただけで咬筋や側頭筋の活動が高まり、筋の疲労や顎関節の圧迫を引き起こします。TCHがあると特徴的に頬粘膜の咬合線、舌の側面の歯の圧痕がみられます。
まずは何気なく過ごしている時に、上と下の歯が触れていないか意識してみてください。
そして、小さなメモに「歯は離してリラックス」と書き、目に付く場所に貼ってください。そのメモが目に入ったときに歯が接触していたら、息を吐き出しながら意識的に歯を離し、同時に舌の力も抜くようにしてください。これを繰り返すうちに、徐々に歯の接触に伴う咬筋や側頭筋の疲労状態が意識できるようになり、リラックス状態が維持されるようになります。
TCHが続くと、歯のすり減り、歯の動揺、咬合時痛、知覚過敏、歯の破折、歯根破折、歯周病の悪化、顎関節症状などだけでなく、全身的にも頭痛、肩こり、腰痛、吐き気やめまいなどを引き起こす原因にもなります。
竹内歯科医院 042-486-0381
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