当院の歯周病診断の手順

(歯周病のことを以前は歯槽膿漏という言い方が一般的でしたが歯周病で膿が出るようだと抜歯適応のかなり高度に進行した歯周病であって最近のように予防や早期治療を目指す歯科治療においてはこの呼び名は不適切とされて今は全く使われていません)
 歯周病治療の手順は、まず当然歯周病に罹っているかどうか、罹っていればどの程度進行しているかを診断することから始めます。
 まず患者様の
全身の健康状態生活習慣(喫煙、飲酒なども含めて)、ブラッシング習慣服用している薬などについて問診して診断の参考にさせて頂きます。
 ついでお口全体を拝見して
歯並び咬みあわせの異常がないかどうかを診ます。次いで歯肉の色(健康的なピンク色であるかどうか)や(歯と歯の間や縁の歯肉が腫れていないか、縁の歯肉の中ほどに歯肉の凹みがないかなど)、軟らかいか硬すぎないかなどを調べます。
 そして一つの歯について6箇所のポイントで
歯周ポケット検査をします。その際にポケットの深さと共に出血の有無を診ます。 更に歯牙動揺度を0から3までの4段階で調べます。動揺度3は歯牙が縦方向に動く場合で抜歯の適応とされます。
 歯周病は歯と歯周組織との関係で起こる病気ですから、
レントゲンによる歯槽骨の吸収や歯根膜腔の拡大などについての診査も必須です。当院はデジタルレントゲンを採用しているため被曝量は最小限に抑えられています。
 
歯石の沈着状況(歯肉よりも上と歯肉の中について)を調べます。また当院では歯垢染色法により患者様のブラッシングの欠点を探ることにより歯周病の原因について推測します。
 これらの検査結果を総合して歯周病の診断を確定したのち、治療方針を立案します。

                 調布市 竹内歯科医院 042-486-0381