歯周病に関連する因子
  プラーク以外に歯周病を増悪させる原因がないかを考えます

 歯周病の原因は歯垢=プラークです。したがってお口の中から歯垢を完全に取り除ければ歯周病の発症をかなり防ぐことが出来ます。歯垢を取り除く操作がブラッシングというわけです。ブラッシングの勘所については別ページ(Q&A)でお話します。ではブラッシングをしていれば完全に歯周病にならずにすむのでしょうか。ところがそう簡単に"問屋は卸しません”。               
 
もともと歯肉(=はぐき)は歯の根元のところで歯にしっかり付着してたべかすなどが骨の方に侵入しないようになっているのですが、歯周病になるとこの部分が壊されて歯肉が歯から離れてしまいます。このことを専門的には『アタッチメントロス』と言います。                    
 このアタッチメントロスを惹き起こす要因の第一が口腔内に存在するいくつかの種類の細菌です。そしてそれを助長するいくつかの要因があります。 
             
 
まず年齢が65歳以上になると俄然ロスの程度が進行します。55歳以上、45歳以上、35歳以上と影響の度合いが減ってきます。年齢と同等以上に悪い影響を与えるのがヘビースモーカー。喫煙はその量によって影響の度合いが違ってきます。吸えば吸うほどアタッチメントロスの程度を進めます。 
         
 そして全身疾患としての糖尿病です。糖尿病があると歯周病が増悪すると言うことは古くから言われていますが、近年になって糖尿病を含めた全身の疾患に歯周病が大きな影響をあたえるということがわかってきたことはみなさんもテレビや新聞でお聞きになっていることと思います。喫煙以外の生活習慣や職業、性別(男性の方が歯周病にかかり易い)、受けた教育の程度などが歯周病の増悪に関係すると言われています。 








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